原著(KSN参加施設共同執筆、年代順)
検証可能なtPA静注療法の病院前連携 川崎脳卒中ネットワーク(KSN)のコンセプトと成果
長谷川 泰弘, 茂野 卓, 岩井 良成, 鈴木 一成, 野崎 博之, 中山 比登志, 高橋 弘, 方波見 剛, 植田 敏浩, 佐々木 直, 小野 元, 熊井 潤一郎, 太組 一朗, 林 裕二
抄録:組織プラスミノゲンアクチベータ(tPA)静注療法を念頭に置いた病院前トリアージとバイパス搬送の効果について検証した。神奈川県川崎市を対象医療圏とした。2009年度上半期に、Maria prehospital stroke scale(MPSS)に基づき、救急隊は145件(83.3%)を川崎脳卒中ネットワーク(KSN)参加9施設(市内のtPA施行医療機関)へ、8例を非tPA施行二次医療機関へ、21例(12.1%)を市外へ搬送した。KSN参加施設では、tPA施行例の病着-静注時間は前年同期とほぼ同じで有意差はなかったが、発症-静注時間は2008年度上半期(8施設・43例):148.1±30.9分、2009年度上半期(9施設・36例):134.3±29.5分で、平均10分以上短縮した。また、退院時、転帰良好(modified Rankin scale<2)な患者は、2008年度上半期:27.9%、2009年度上半期:42.9%であった。病院前連携を含むtPA静注療法に関する地域連携医療体制は、脳卒中医療の持続的な改善と均霑化に資するものと思われた。
Prediction of thrombolytic therapy after stroke-bypass transportation: the Maria Prehospital Stroke Scale score
Yasuhiro Hasegawa 1, Naoshi Sasaki, Koji Yamada, Hajime Ono, Junichiro Kumai, Kotaro Tsumura, Kazunari Suzuki, Hiroyuki Nozaki, Hitoshi Nakayama, Ichiro Takumi, Hirofumi Nikaido, Tuyoshi Katabami, Toshihiro Ueda, Shinichi Suzuki, Ryosei Iwai, Hiroshi Takahashi, Taku Shigeno
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2013;22(4):514-9.
Abstract(邦訳)
救急搬送後の血栓溶解療法施行を予測することに特化した病院前評価ツールは存在しない。我々は Cincinnati Prehospital Stroke Scaleに変更を加えて、Maria Prehospital Stroke Scale (MPSS)と名付ける新しい病院前スケールを開発した。我々の目的は、静注プラスミノゲンアクチベータ(iv-tPA)療法のための市内全域に及ぶバイパス搬送プロトコールにおけるその有用性を評価することにある。MPSSでは、顔のゆがみ、上肢下垂、言語障害を救急隊員が評価する。顔のゆがみは正常(0)か異常(1)で評価し、他の2項目は正常(0)、非重度(1)、重度(2)の3段階で評価する。この様にMPSSスコアは0から5までの数値をとる。MPSSの、救急バイパス搬送後のiv-tPA療法施行の予測価値を1057例の搬送患者で検討した。救急隊によって評価されたMPSSスコアは、救急外来搬送時のNational Institutes of Health Stroke Scale score(NIHSS)と有意な相関を示した(Spearman rho = .67, P = .000). Onset-to-door time(発症-病着時間)は、MPSSスコアが低いほど長かった (analysis of variance, F5,4.21 = .001). MPSSスコアが高いほど血栓溶解療法施行率は上昇した(MPSS=0から5までの施行率;0%, 4.1%, 8.8%, 13.0%, 20.3%, 31.5%). Receiver operating characteristic curve の曲線下面積で示される、MPSSによる脳卒中正診率は0.737 (95% CI: .688-.786) で、施行後のtPA施行正診率は0.689 (95% CI: .645-.732)であった。多変量ロジスティック解析で、救急隊の評価したMPSSスコアと覚知-病着時間が搬送後のiv-tPA施行の独立した予測因子であった。MPSSは、搬送後のiv-tPA療法の施行を予測のための新たな病院前患者層別化ツールである。
Quality assurance monitoring of a citywide transportation protocol improves clinical indicators of intravenous tissue plasminogen activator therapy: a community-based, longitudinal study
Chihiro Atsumi 1, Yasuhiro Hasegawa 2, Kohtaro Tsumura 3, Toshihiro Ueda 4, Kazunari Suzuki 5, Makoto Sugiyama 6, Hiroyuki Nozaki 7, Shinichi Suzuki 8, Makoto Nakane 9, Goro Nagashima 10, Takayuki Kitamura 11, Hirofumi Nikaido 12, Jinichi Sasanuma 13
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2015;24(1):183-8.
Abstract(邦訳)
背景: 救急隊が脳卒中患者を直接脳卒中センターにバイパス搬送することは、プラスミノゲンアクチベータ静注療法(iv-tPA)の効果を最大化する上で重要である。脳卒中患者の血栓溶解療法のアクセス向上を目的として川崎市(人口140万人)ではMaria Prehospital Stroke Scale (MPSS)を用いた市内全域にわたる搬送プロトコールを2007年1月に開始し、6か月ごとにその事後検証作業(quality assurance monitoring)を行ってきた。本研究の目的は、市全域にわたる事後検証がtPA静注療法の転帰 改善に寄与するか否かを明らかにすることにある。
方法: 川崎市消防局により 前向きに記録されたすべてのMPSS搬送事案と、MPSSバイパス搬送を受け入れる11病院で記録された搬送患者の臨床データを、6か月ごとに突合して事後検証作業が行われた。覚知-病着時間、発症ー静注開始時間、病着ー静注開始時間、血栓溶解療法施行率、血栓溶解療法患者の転帰からなる臨床指標が解析された。またこれらの臨床指標は、平日搬送と休日搬送においても比較された。
結果: 2009年3月から2013年3月までに2049例が登録された。平均年齢は70.4 ± 13.2(range, 24-98)歳で男 64.3% であった。4年間の間に、救急要請から病院到着までの時間(覚知-病着時間)は37.5 ± 12.5 分から33.9 ± 11.7 分まで緩徐に短縮した (P = .000, analysis of variance with the post hoc Dunnett test). 発症からtPA静注までの時間(発症-静注時間)は4年間の間に変化はなかった。tPA静注療法後に転帰良好 (modified Rankin Scale score <2) となった率は、23.5% から34.8% (P = .045, 2010 vs. 2012)に有意に改善した。平日入院とと週末入院例との間にこれらの臨床指標に有意な差は見られなかった。
結論: 市全域に及ぶMPSS搬送プロトコールは、市民による救急要請から病院到着までの時間(覚知-病着時間)を有意に短縮させた。脳卒中急性期医療における、受け入れ病院全体の標準化された医療の質評価プログラムの実施は、地域におけるProcessとOutcome改善に寄与すると思われる。
Prehospital triage for endovascular clot removal in acute stroke patients
Suzuki Y, Hasegawa Y, Tsumura K, Ueda T, Suzuki K, Sugiyama M, Nozaki H, Kawaguchi S, Nakane M, Nagashima G, Kitamura T, Yokomine K, Sasanuma J.
Acute Med Surg. 2016 Aug 4;4(1):68-74.
Abstract(邦訳)
目的: 新しい血管内治療のガイドラインに準拠した病院前トリアージを確立するために、救急隊員が搬送後の血栓溶解療法の可能性を予測するための脳卒中病院前スケールであるMaria Prehospital Stroke Scale (MPSS)を用いた一都市全体の搬送システムのモニタリングデータを後方視的に解析した。
方法: 川崎市には24時間常時血管内治療を行うcomprehensive stroke centers (CSCs)と血管内治療は24時間常時行えないが、tPA静注については24時間常時行えるprimary stroke centers (PSCs)が各々6病院あり、PSCからCSCへの"drip and ship" プロトコールは採用していなかった。我々は救急隊員が評価したMPSSスコアによる患者搬送後の血管内治療施行の予測価値を明らかにした。
結果: 2012年4月から2015年3月までに2031例(平均年齢71.1 ± 13.3 才)が登録された。多変量ロジスティック回帰分析の結果、MPSSスコアと脳卒中センターのタイプ(CSCかPSCか)が血管内治療施行の独立した予測因子であった。特にMPSSスコア1を基準とするときの血管内治療のオッズ比は、MPSS score 3 (OR, 2.914; 95% CI, 1.152-7.372; P = 0.024), MPSS score 4 (OR, 5.474; 95%CI, 2.300-13.029; P = 0.000), MPSS score 5 (OR, 11.459; 95%CI, 4.334-30.296; P = 0.000)で有意であった。 救急隊員が評価したMPSSの診断精度は0.689 (95%CI, 0.627-0.751)であった。
結論: 救急隊員によるMPSS スコアを用いた病院前トリアージは、搬送後に血管内治療が施行されるか否かを予測することが可能で新たな搬送プロトコールの策定にとって柔軟な解決策を提示するツールとなりうるものと思われる。
KSN会員による本会関連論文・著書
聖マリアンナ医科大学病院Stroke Care Unitにおける超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法 川崎脳卒中ネットワークデータベースとの比較
山田 浩史(聖マリアンナ医科大学 内科学(神経内科)), 長谷川 泰弘
聖マリアンナ医科大学雑誌(0387-2289)45巻1号 Page31-39(2017.05)
川崎市では、tPA静注療法を行う13施設と川崎市消防局により川崎脳卒中ネットワーク(Kawasaki Stroke Network;KSN)が立ち上げられ、当院が開発したMaria prehospital stroke scale(MPSS)を用いた脳卒中患者の病院前トリアージと、tPA静注療法を念頭に置いたバイパス搬送が行われている。本研究の目的は、市全域のMPSS搬送例の治療実績と当院Stroke Care Unit(SCU)でのtPA静注療法の実績を比較し、今後の課題を明らかにすることにある。対象は2010年~2015年の6年間に当院に入院した脳梗塞1545例で、tPA静注療法は89例に行われた。また市全域のMPSS搬送4429例の診療実績を解析し比較した。当院に入院した脳梗塞全症例のうちtPA静注療法施行率は5.8%、MPSS搬送症例の脳梗塞では23.1%であった。tPA投与24時間前後のNational Institute of Health Stroke Scale(NIHSS)は有意に改善し、退院時modified Rankin Scale(mRS)0-1率は、KSN 13施設31.4%、当院SCU 36.4%であった。tPA静注療法が行われた症例でMPSS搬送群(n=55)とその他群(n=34)で比較すると、MPSS搬送群では発症からtPA静注までの時間が短縮され、退院時mRS 0-1率が高かった。継続的な救急隊との連携が重要である。
Maria Prehospital Stroke Scaleを用いた脳卒中患者搬送プロトコールの検証 川崎市救急隊員アンケート調査から
白石 眞(聖マリアンナ医科大学 神経内科), 佐々木 直, 小野 元, 山田 浩史, 長谷川 泰弘
脳卒中(0912-0726)35巻6号 Page432-440(2013.11)
【目的】Maria Prehospital Stroke Scale(MPSS)を用いた救急隊員の病院前評価の理解度と普及が一都市の超急性期血栓溶解療法の転帰の変化と関連するか否かを検証する。【方法】川崎市消防局救急隊員に2007年度と2010年度にアンケートによる認知度の変化を調査し、この間のtPA静注療法数や転帰との関連を評価した。【結果】調査期間中MPSSの使用に満足した率は38%から50%に、MPSS採点に要す時間が1分以内とする率は79.1%から86.4%に、市内のバイパス搬送システムが確立したと答える率は48%から66%に増加した。この間の搬送数は増加、搬送数の11~14%にtPA静注が施行され、mRS<2の転帰は22.2%から39.0%に上昇した。【結論】救急隊員がMPSSを用いたトリアージは円滑に遂行され、搬送システムの理解の浸透とともにtPA静注療法の成績向上がみられた。
Prehospital Stroke Scaleによる脳卒中救急患者トリアージの効果
小野 元(聖マリアンナ医科大学 脳神経外科), 佐々木 直, 長谷川 泰弘, 橋本 卓雄, 平 泰彦, 箕輪 良行, 明石 勝也
日本救急医学会雑誌(0915-924X)19巻9号 Page914-920(2008.09)
背景と目的:脳卒中の病院前診断にはCincinnati Prehospital Stroke Scale(CPSS)が汎用されているが、CPSSは組織プラスミノゲンアクチベータ(rt-PA)静注療法適応患者の抽出を目的に開発されたスケールではない。本研究の目的は、CPSSの診断精度を温存しrt-PA静注療法適応患者のトリアージとバイパス搬送を可能とするツールを作成することにある。対象と方法:対象は、当院に脳卒中患者として緊急搬送された連続355例である。CPSSにわずかな変更を加えたMaria Prehospital Stroke Scale(MPSS)を作成し、救急隊員への講習会を行い、救急隊との間に脳卒中ホットライン(以下HLと略す)を設け、バイパス搬送に応用した。HL導入前とHL導入後に分け、導入後はMPSSの使用の有無によりMPSS(-)群とMPSS(+)群に分けて、各々の搬送時間を比較した。結果:National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)スコアとMPSSスコア間にはr=0.89,(p<0.001,Spearman順位相関)と有意に高い相関を認め、rt-PA静注療法の適応となる患者がMPSS<3ではほとんどなく、MPSS≧3で多かった。覚知から病院到着までの平均搬送時間は、HL導入前の44.9±11.5分に比べ、HL導入後のMPSS(-)群は38.2±14.5分、MPSS(+)群は36.6±8.3分と、HL導入後に有意な短縮を示した(p<0.01,ANOVA)。現着から搬送開始までの時間に変化はなかった。HL導入前の搬送開始から病着までの平均時間は13.3±6.6分であったが、HL導入後MPSSを用いずに搬送されたMPSS(-)群は10.6±7.3分、用いたMPSS(+)群は8.9±3.5分で、いずれも有意に短縮した(p<0.01,ANOVA)。MPSS(-)群と(+)群の搬送時間に差はみられなかった。結語:MPSSと病院前救護の講習会、脳卒中HLの設置によって、搬送時間の8.3分に及ぶ大幅な短縮を得た。MPSSはCPSSに脳卒中重症度判定を加味した簡便なスケールであり、救急隊員の現場での評価における時間的負荷はない。rt-PA静注療法を目的とした地域のバイパス搬送体制の構築において、MPSSは利用可能なトリアージツールである。
【チームで取り組む治療戦略【後編】t-PA時代の脳卒中】マリア病院前脳卒中スケール(MPSS)
マリア病院前脳卒中スケール(MPSS)
長谷川 泰弘
EMERGENCY CARE23巻8号 Page806-808(2010.08)
【t-PA治療2010 治療開始5年後の現状と展望】病院前脳卒中評価スケールMPSS
長谷川 泰弘(聖マリアンナ医科大学 神経内科), 佐々木 直
Mebio(0910-0474)27巻7号 Page40-48(2010.07)
【地域医療連携実践ガイドブック 医療連携の地域モデルを疾患別に厳選して収載!】脳卒中 患者・救急隊と急性期病院の連携 MPSS、川崎方式
長谷川 泰弘(聖マリアンナ医科大学), 佐々木 直, 小野 元
治療(0022-5207)90巻3月増刊 Page858-862(2008.03)
脳卒中救急医療においては、t-PA静注療法を念頭においた病院前連携の構築が必須である。病院前スケール(MPSS)によって、救急隊によるt-PA静注療法適応患者のトリアージと迅速なバイパス搬送が可能となる。病院と救急隊との間にホットラインを引き、病院間ネットワークによる効率的な搬送体制の構築が必要である。MPSSを軸に、病院前連携、市民啓発活動(ACT-FAST)を展開している川崎市内の地域連携医療の理念と方法、現状について紹介する。
会議録
病院前脳卒中評価スケールMPSSのtPA静注療法適応患者トリアージ効果
山田 浩史(聖マリアンナ医科大学 神経内科), 清水 華奈子, 長谷川 泰弘, 熊井 潤一郎, 岩井 良成, 鈴木 一成, 野崎 博之, 中山 比登志, 太組 一朗, 方波見 剛, 植田 敏浩, 鈴木 伸一, 茂野 卓, 林 裕二
臨床神経学(0009-918X)51巻12号 Page1403(2011.12)
脳卒中急性期診療における病院前評価としてのマリア脳卒中スケール(MPSS)の有用性
池田 尚人(昭和大学江東豊洲病院 脳血管センター・脳神経外科), 河面 倫有, 藪崎 肇, 神谷 雄己, 栗城 綾子, 水間 啓太, 門馬 佑太郎, 森 友紀子
横浜脳卒中救急医療システムの当院における実績とMaria Prehospital Stroke Scale(MPSS)の適用率
田中 宏明(横浜市立みなと赤十字病院 神経内科), 汾陽 太郎, 高木 信, 持松 泰彦, 武居 哲洋, 伊藤 敏孝, 八木 啓一
臨床神経学(0009-918X)51巻12号 Page1332(2011.12)
MPSSを用いた脳卒中救急患者トリアージの有用性の検討
中瀬 孝(労働者健康福祉機構横浜労災病院 救急センター), 石井 信朗, 大野 孝則, 原 真也, 田口 健蔵, 高田 志保, 杉安 愛子, 松島 卓哉, 中森 知毅, 木下 弘壽, 今福 一郎
日本臨床救急医学会雑誌(1345-0581)14巻2号 Page301(2011.04)
【目的】横浜市では2008年12月から脳卒中が疑われる傷病者に対してMPSS(Maria Prehospital Stroke Scale)を使用した病院前トリアーージバイパス搬送を行っている。今回, MPSSの有用性につい て検討した。【方法】MPSSとはCincinnati Prehospital Stroke Scaleを基にバイパス搬送を目的とした 脳卒中病院前トリアージであり,顔面麻痺(1点).上肢の片麻痺(完全麻痺で2点,不全麻痺で1点), 発語・言語障害(発語なしで2点,理解不能な発語で1点)の総点をスコアとする。期間は,2010年7月 から12月目し後ろ向きに入院後診断を含めて調査した。【結果】この方法で搬送されたのは65例。脳梗 塞は32例,脳出血13例であった。MPSSが3点以上での搬送が27例。脳梗塞は17例,脳出血9例, 両側頚動脈狭窄のあるTIA1例であった。 MPSSが3点以上であることは脳卒中に対して感度57.8%,特 異度95%,陽性予測率96.3%,陰性予測率50%であった。【考察】MPSSは3点以上で脳卒中である可 能性が高いことを再確認した。
一都市全体のQuality Control による脳卒中搬送体制の最適化:川崎脳卒中ネットワーク(KSN)の経験から
小野元(聖マリアンナ医科大学東横病院 脳神経外科)
日本脳卒中学会総会 シンポジウム 地方型と都市型の脳卒中体制 2023.3.16(横浜)
KSNの活動またはMPSSが引用、紹介された論文・著書
救急隊員による脳卒中の観察・処置の標準化 PSLS Prehospital Stroke Life Support ガイドブック2015
監修:日本臨床救急医学会、併修協力:日本救急医学会・日本神経救急学会、編集:PCEC・PSLS改定小委員会、へるす出版、p89-90
Generalization of the right acute stroke promotive strategies in reducing delays of intravenous thrombolysis for acute ischemic stroke: A meta-analysis.
Huang Q, et al. Medicine (Baltimore). 2018. PMID: 29924046
Clinical Prediction Rules to Classify Types of Stroke at Prehospital Stage.
Uchida K, Yoshimura S, Hiyama N, Oki Y, Matsumoto T, Tokuda R, Yamaura I, Saito S, Takeuchi M, Shigeta K, Araki H, Morimoto T.Stroke. 2018 Aug;49(8):1820-1827. doi: 10.1161/STROKEAHA.118.021794.
Occupational Class and Risk of Cardiovascular Disease Incidence in Japan: Nationwide, Multicenter, Hospital-Based Case-Control Study.
Zaitsu M, Kato S, Kim Y, Takeuchi T, Sato Y, Kobayashi Y, Kawachi I.J Am Heart Assoc. 2019 Mar 19;8(6):e011350. doi: 10.1161/JAHA.118.011350.PMID: 30845875
Reliability and performance of the Swiss Emergency Triage Scale used by paramedics.
Grosgurin O, Gayet-Ageron A, Suppan L, Simon J, Villar A, Trombert V, Marti C, Sarasin FP, Rutschmann OT.Eur J Emerg Med. 2019 Jun;26(3):188-193. doi: 10.1097/MEJ.0000000000000530.PMID: 29252610
Reliability and performance of the Swiss Emergency Triage Scale used by paramedics.
Guidelines for Intravenous Thrombolysis (Recombinant Tissue-type Plasminogen Activator), the Third Edition, March 2019: A Guideline from the Japan Stroke Society.
Toyoda K, et al. Neurol Med Chir (Tokyo). 2019. PMID: 31801934
Assessment of Clinical Scales for Detection of Large Vessel Occlusion in Ischemic Stroke Patients from the Dijon Stroke Registry.
Duloquin G, et al. J Clin Med. 2021. PMID: 34945188
【脳卒中はこう診る-新ガイドラインで何が変わったか】脳卒中の診断 脳卒中をいかに疑うべきか
竹川 英宏(獨協医科大学 神経内科(脳卒中部門)), 鈴木 綾乃, 平田 幸一
Medicina(0025-7699)53巻2号 Page240-244(2016.02)
<ポイント>脳卒中か否かを評価するスケールとして,CPSS,LAPSSが広く使用されている.CPSSは顔面麻痺・上腕麻痺・言語障害を評価し,1つでも異常があれば脳卒中の疑いがある.KPSS,MPSSはNIHSSと相関し,重症度評価に有用である.脳卒中病院前救護と脳卒中初期診療の標準化として,PSLS,ISLSがある.